バターのいとこ、働く人のいとこ、まちのいとこ。GOOD NEWSがつくる、つながりのかたち
みなさんこんにちは、ラブカン編集部の齊間です。ラブカンは、日本全国のLoved Companyを紹介するメディアです。
会社の思想や文化、働く人の想い、事業に込められた背景を通して、条件だけでは見つからない「愛される会社」を紹介していきます。
今回取り上げるのは、栃木県那須町を拠点に、食をテーマに商品づくりやまちづくりを行う株式会社GOODNEWSです。
ラブカン編集部が感じたLOVEDポイント
- 商品、仕事、地域の課題を別々に扱わず、一つのつながりとして考えている
- 農業・福祉・観光を分けず、それぞれが関わり合うことで地域の仕事をつくっている
- 働く人の暮らしまで含めて、仕事とまちのあり方を考えている
バターのいとこってなに?
株式会社GOODNEWSを調べていて、最初に印象に残ったのは「バターのいとこ」という名前でした。
名前の由来をたどると、生乳からバターをつくるときに生まれるスキムミルクと、バターの関係を「いとこ」のように捉えたことから名付けられていました。バターだけを主役にするのではなく、その隣にあるものにも価値を見つける。そんな発想が、名前の中にすでに入っています。
「バターのいとこ」は、酪農家から相談を受けたことをきっかけに生まれました。バターの製造で生まれるスキムミルクをミルクジャムにして、お菓子として届ける。結果として、商品を買うことが酪農家の応援や地域の雇用にもつながっています。
ここで私は、GOOD NEWSの「つなげ方」が少し見えた気がしました。
商品をつくったら、仕事までつながっていった
株式会社GOODNEWSの面白さは、商品を売って終わらないところにあります。
「バターのいとこ」は、スキムミルクの利活用だけを目的にした商品ではありません。那須の自社工場には就労支援の機能があり、働き方や時間に制約がある人、地域の人たちが製造に関わっています。商品づくりそのものが、地域で働く場所をつくることにもつながっています。
さらに、現在のGOOD NEWSには、食品製造を担うGOOD NEWS FACTORY、店舗が集まるGOOD NEWS NEIGHBORS、酪農とミルクにまつわるGOOD NEWS DAIRYがあります。観光と農業に福祉を合わせた「農・福・観」連携を掲げ、食を通じてさまざまな背景を持つ人が関われる場をつくっています。
一つの商品から、働く場所へ。働く場所から、地域へ。
このつながり方が、GOOD NEWSらしいところなのではないかと思います。
福祉も農業も観光も、みんないとこ
ここからさらに面白いのが、GOOD NEWSが地域の課題を分野ごとに切り分けていないことです。
那須では、観光地として人が訪れること、農業が続いていくこと、働く場所があること、さまざまな人が関われることを別々のテーマとして扱っていません。観光・農業・福祉を結ぶ持続可能なまちづくりを掲げています。
その考え方は「大きな食卓」という言葉にも表れています。株式会社GOODNEWSの前身につながる那須朝市は2010年に始まり、その後「那須の大きな食卓」という考え方を引き継いだChusへと展開しました。GOOD NEWSは、イベントや店をつくることだけを目的にするのではなく、地域の人が自分の居場所として関わり続けることを価値として捉えてきました。
だから、農業の課題があれば農業だけを見るのではありません。そこで生まれる素材を商品にし、その商品をつくる仕事を生み、その仕事が観光客や地域の人との接点になる。
全部が、隣り合っています。
私は「バターのいとこ」という名前を知ったとき、この考え方を象徴しているように感じました。バターとスキムミルクがいとこなら、GOOD NEWSのまちにあるものも、きっと同じように関係し合っているのではないでしょうか。
働く場所と暮らす場所を、同じまちで考える
つながっているのは、事業だけではありません。
株式会社GOODNEWSは採用においても、それぞれの暮らし方に合った働き方を示しています。子どもとの時間を大切にしたい人など、多様な生活背景を持つ人が働ける場をつくることを掲げています。
ここには、働く人の生活を仕事の外側に置かない考え方があるように感じます。
もちろん、仕事と暮らしを完全に一体化すればいい、という話ではありません。むしろ、働く人が地域で生活していることを前提に、その人が関われる仕事をつくる。その発想が、商品や施設の設計にもつながっているのではないかと思います。
仕事をつくる。人が関わる。人が暮らす。その暮らしの中に、また別の仕事や出会いが生まれる。
GOOD NEWSがつくろうとしているのは、そんな循環なのかもしれません。
「いとこ」が増えていくまち
「バターのいとこ」という名前は、バターとスキムミルクの関係から生まれました。
けれど、GOOD NEWSを調べていくと、「いとこ」という言葉をもう少し広く捉えたくなります。
生産者と商品。商品と働く人。働く人と暮らし。農業と福祉と観光。地域の人と訪れる人。
一見すると別々に見えるものを、最初から関係のあるものとして考えてみる。GOOD NEWSの事業を追っていくと、その姿勢がいくつもの場所に見えてきます。GOOD NEWSがつくっているのは一つの完成された施設や商品ではなく、関係する人やものが増えていく余白を持ったまちなのではないでしょうか。
「みんないとこ」と考えてみると、少し見え方が変わります。
地域の課題も、働くことも、暮らすことも、食べることも、完全に別々ではありません。株式会社GOODNEWSの取り組みには、それらを一つずつ切り離すのではなく、つながったまま仕事にしていく姿勢があります。
読み終えて、もう一度。
ここまで読んで、最初に感じた3つのLOVEDをもう一度。
- 商品、仕事、地域の課題を別々に扱わず、一つのつながりとして考えている
- 農業・福祉・観光を分けず、それぞれが関わり合うことで地域の仕事をつくっている
- 働く人の暮らしまで含めて、仕事とまちのあり方を考えている
ラブカンでは、今後も全国にあるLoved Companyな会社や取り組みを紹介していきます。たくさんのLoved Companyとの出会いが、あなたの価値観を少し広げ、自分のものさしで生きるきっかけのひとつになれば嬉しいです。
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