「一緒に自然の中に行きたいか?」SANUの採用に感じた、人を見るまなざし
みなさんこんにちは、ラブカン編集長の陣脇です。ラブカンは、日本全国のLoved Companyを紹介するメディアです。
会社の思想や文化、働く人の想い、事業に込められた背景を通して、条件だけでは見つからない「愛される会社」を紹介していきます。
今回取り上げるのは、「Live with nature. / 自然と共に生きる。」を掲げ、都市と自然を行き来するライフスタイルを提案する株式会社SANUです。
ラブカン編集部が感じたLOVEDポイント
- スキルや経歴だけでなく、一緒に自然の中に行きたいと思えるかどうかをみている。
- 採用から経営まで、掲げた思想を一貫して組織の判断に生かしている
- 働く人が、自分にとっての豊かさやキャリアの意味を問い直せる場所をつくっている
採用基準は「自然の中に一緒に行きたい」と思えるかどうか
SANUの採用について知るなかで、私が最初に驚いたのは、「自然の中に一緒に行くとしたら?」という問いでした。SANUでは、組織で働くうえで大切にする考え方として「Nature Leadership」を掲げ、自分で考えて判断すること、仲間の変化に気づくこと、想定外の状況でも前を向くことを重視しています。
これは、アウトドアが好きかどうかを確かめたいのではなく、雪山や海のような自然環境では、天候や体調が変われば、自分で状況を捉え、周囲と声を掛け合いながら判断し、少しでもよい方向にアクションし続ける必要があります。
SANUのブランドコンセプトである「Live with nature. / 自然と共に生きる。」という壮大な頂(いただき)に向かって、一歩一歩、歩んでいくチームにいてほしい方なのかという問いをもって採用する姿に、自然を相手にするSANUらしさを感じます。
自然の言葉が、仕事の価値観につながっている
Nature Leadershipには、「自分の頭で考え、自分で決める」「仲間が困っているときに気づく」「ポジティブな方向を向き続ける」という3つの要素があります。
これらはSANUが公表している考え方です。一方で、私がそこから受け取ったのは、自然をテーマにしたサービスを提供しているだけでなく、自然の中で求められる振る舞いを、組織のあり方にもつなげていることでした。
自然の中では、誰かが常に正解を教えてくれるわけではありません。それぞれが状況を読み、自分の役割を考えながら、必要に応じて仲間を支えます。
その姿勢を組織にも求めているからこそ、SANUが掲げる「Live with nature. / 自然と共に生きる。」という言葉が、サービスのコピーだけで終わっていないように感じました。
事業と組織に同じ思想が流れている。その一貫性が、私にはとても誠実に映ります。
きれいな人だけを集めない、人間らしい組織
SANUが求める人物像について知るなかで、もう一つ印象に残ったのが、個性や人間らしさを肯定する姿勢です。
ソーシャルグッドの領域では、志の高さや誠実さが強調されることがあります。もちろん、それらは大切です。ただ、SANUは能力や価値観が整いすぎた人だけではなく、少し癖があったり、チームに良い意味での化学反応を起こしたりする人も歓迎していると紹介されています。
私はそこに、人を理想的な型にはめようとしない、SANUの懐の深さを感じました。
価値観が同じであることと、全員が似た人になることは違います。同じ方向を目指しながらも、異なる経験や感性を持つ人が集まることで、組織には新しい視点や動きが生まれます。
自然には、同じ形の木や、同じ動きをする生き物ばかりが存在するわけではありません。それぞれの違いが共存して、一つの環境がつくられています。
SANUの組織にも、そんな多様さを受け止める余白があるのかもしれない。これは私の解釈ですが、人を完成された能力の集合としてではなく、個性や揺らぎを持つ存在として見ているところに惹かれました。
キャリアを「上昇」ではなく、「意味」で捉え直す
SANUで働く人の話を読んで、私が好きだと感じたのは、キャリアを肩書や報酬の上昇だけで捉えていないことです。
SANUの経営企画部長を務める今井さんは、大手コンサルティングファームで約6年間働いた後、1年間の育休を取得しています。そこで家族と過ごしながら自身の人生を振り返ったことが、その後のキャリアを考え直すきっかけになったと紹介されています。
ここから先は、私がそのエピソードから受け取ったことです。
仕事を続けていると、次の役職や報酬、より大きな実績へと、分かりやすい上昇を目指しがちです。しかし、少し立ち止まって、自分は人生の中で何を積み重ねたいのかを考えると、キャリアの見え方は変わります。
SANUには、これまで培った経験を生かしながら、自分にとって意味のある方向へ働き方を選び直した人が集まっています。
キャリアを諦めるのでも、過去を否定するのでもない。これまでの経験を持ったまま、自分が本当に大切にしたいものへ近づいていく。その選択ができる場所としてSANUが存在していることに、私は魅力を感じました。
事業と組織で、同じことを諦めない
SANUは、ビジネス、クリエイティブ、リジェネラティブの3つを、組織の重要な軸として掲げています。
利益だけを求めてブランドの佇まいを損なわない。環境への配慮を理由に成長を止めない。魅力的なブランドをつくりながら、事業としても成立させる。
3つを同時に追うことは、簡単ではないはず。それでも、どれかを犠牲にするのではなく、すべてを成立させようとしているところに、SANUの覚悟があります。
私が特に好きだと感じたのは、この考え方が経営だけでなく、採用の問いともつながっていることです。
自然の中では、一つの正解に従うのではなく、自分で状況を読み、何を守りながら前へ進むのかを判断し続けます。SANUもまた、事業を通じて何を大切にするのかを問いながら、自分たちなりの答えを選び続けています。
採用、組織、経営が別々の言葉で語られるのではなく、「どこへ向かい、どう進むのか」という一本の思想でつながっている。
読み終えて、もう一度。
ここまで読んで、最初に感じた3つのLOVEDをもう一度。
- スキルや経歴だけでなく、一緒に自然の中に行きたいと思えるかどうかをみている。
- 採用から経営まで、掲げた思想を一貫して組織の判断に生かしている
- 働く人が、自分にとっての豊かさやキャリアの意味を問い直せる場所をつくっている
ラブカンでは、日本全国にある「愛される会社」やLOVEDな取り組みを紹介していきます。たくさんのLoved Companyとの出会いが、あなたの価値観を少し広げ、自分のものさしで生きるきっかけのひとつになれば嬉しいです。
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