できないことを、隠さなくていい会社
みなさんこんにちは、ラブカン編集部の齊間です。ラブカンは、日本全国のLoved Companyを紹介するメディアです。
会社の思想や文化、働く人の想い、事業に込められた背景を通して、条件だけでは見つからない「愛される会社」を紹介していきます。
今回取り上げるのは、大阪府八尾市でインテリアの製造・販売から空間づくりまで手がける、株式会社友安製作所です。
ラブカン編集部が感じたLOVEDポイント
- 短所を直すことより、長所を伸ばすことをチームの前提にしている
- 任される仕事の大きさが、一人ひとりの自律性を自然と育てている
- 日報とTomoyasu Awardという仕組みが、部署を越えた応援を生んでいる
短所を直すより、長所を伸ばす
友安製作所は1948年、ネジづくりの町工場として大阪府八尾市で創業しました。現在はインテリアの製造・販売を軸に、カフェ事業や工務店事業まで手がけています。
事業の広がりだけを見れば、急成長企業という印象を持つかもしれません。ですが私が気になったのは、事業の数ではなく、製造の現場にあるチームづくりの前提でした。
友安製作所の製造にあたる部署では、短所を無くすことをチームの目標にしていません。同じ品質のものを繰り返しつくる作業が得意でないスタッフがいれば、その作業は得意なメンバーに任せる。代わりに、その人が力を発揮できる場面を増やしていく。そうした前提でチームが組まれています。
できないことを隠さなくていい。そう言われたら、働き方は変わっていくのではないでしょうか。「やらなくていい」ではなく、「隠さなくていい」というところが印象的でした。
図面がない仕事を任される現場
もうひとつ印象的だったのが、製造現場では「図面のない仕事」を任されることがあるというエピソードでした。
友安製作所は工務店事業も行っており、住宅や店舗のリノベーションで使う造作家具や建具を、現場に合わせて一点ずつ作ることがあります。決まった図面がないまま、寸法や仕様を自分で考え、かたちにしていく。そんな仕事も珍しくありません。
正解のない仕事を渡すというのは、裏を返せば「この人ならできる」という信頼を渡すということでもあるのでしょう。最初は戸惑っても自分の頭で考えながら、手を動かしていく。その積み重ねが、現場で働く一人ひとりの自律性につながっているように、私は感じました。
入社3年目でリーダーになった理由
友安製作所の製造にあたる部署では、中途入社から3年ほどでリーダーを任されたスタッフがいます。まだ経験の浅い時期にチームを預かることになったわけですが、そこには「できること」だけを評価する物差しとは違うものがありそうです。
リーダーになったあとも、直属の上司から仕事の進め方について率直な指摘を受ける場面があるといいます。上下関係の厳しさというより、遠慮なく意見を言い合えるフラットな関係性の表れとして受け取れます。
役職や社歴の長さより、その人がどう仕事に向き合っているかを見て任せる。そんな人の見方が、この会社にはあるのかもしれません。
日報がタスクから気持ちを伝える場になった日
友安製作所には、日報をSNSのように投稿する仕組みがあります。全社員が同僚の日報を読み、いいねやコメントを送ることができます。育児休業中の社員も日報を見られるため、会社の状況を追いかけながら復職の準備ができる環境になっています。
また、社員同士が「頑張った人」に投票する、Tomoyasu Awardという制度もあります。もともとは同じ部署内での投票が多かったところから、この数年は部署を越えて投票する人が増えています。
日報を、ただの業務報告ではなく気持ちを伝える場に変えたことで、部署の壁を越えた関心と応援が生まれているように感じます。
得意なことで、まわっていく現場
製造現場での長所を伸ばすというチームづくりと、日報やTomoyasu Awardという会社全体の仕組み。この二つは別々の話に見えて、実は同じ前提を持っているように思います。
それは、できることだけでなく、その人がどう働きたいかという「その人らしさ」を起点にして、組織をつくっているということです。
得意なことを伸ばせる場所があり、できないことを隠さなくていい関係性がある。そんな職場は、案外多くはないのかもしれません。
読み終えて、もう一度。
ここまで読んで、最初に感じた3つのLOVEDをもう一度。
- 短所を直すことより、長所を伸ばすことをチームの前提にしている
- 任される仕事の大きさが、一人ひとりの自律性を自然と育てている
- 日報とTomoyasu Awardという仕組みが、部署を越えた応援を生んでいる
ラブカンでは、今後も全国にあるLoved Companyな会社や取り組みを紹介していきます。たくさんのLovedとの出会いが、あなたの価値観を少し広げ、自分のものさしで生きるきっかけのひとつになれば嬉しいです。
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